Raymond Chandler. Playback

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レイモンド・チャンドラーE

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「忠実」って何

Raymond Chandler. Playback - Google 検索


■ 2013-09-12

■ 1958年、Playback

■ 1959年、プレイバックの翻訳・初版(昭和34年10月)

■ 訳者の清水俊二が書いている。

>> 初版のあとがきに、ぼくは「プレイバック」をいろいろ謎を投げかけている不思議な作品、としるしたが、

>> あれから十数年たったいまも、謎の作品であることに変わっていない。

■ そして、・・・

>> たしかに、これほどセックスがえがかれているチャンドラーの作品はいままでになかった。・・・

>> そして、この場面はどちらもストーリーを発展させるうえで重要な役割をはたしているとは思えない。

■ 1977年に、書いている。

■ 2013年の時点からみれば、場面自体は、どうということもないが、・・・

■ 要するに、・・・

■ 先にも書いたが、・・・

■ 色、金、でケリをつけたくはない。

■ ということで、そんな場面も、書いているようだ。

>> 聞こえたのかね、弁護士のクライド・アムニーだといっとるんだ ・・・

>> 君はマーロウだろう

>> そうらしい

>> 若いもののくせに生意気な口をきくな

>> ・・・、ぼくは若くない。年をとっているし、疲れてもいるし、まだコーヒーも飲んでない。どんな用事ですか

>> ・・・、どこかにおちつくまで跡をつけて、私にに報告するのだ。わかったかね

>> いや

>> なぜわからん

>> ひきうけていいかどうか、事件の内容がまだわかってない

・・・

>> アムニーさんの秘書のミス・ヴァーミリアです

>> 入ってください

・・・

>> あなたが必要なことは全部そのなかに書いてあるわ

>> そうかな、全部とはいえないな

・・・

・・・

>> お金がほしければ仕事をすることよ。しなければお金はもらえないのよ。わかった

>> 君がぼくに言ったことのなかでいまの言葉が一ばん気に入った

■ こんな感じで物語は始まる。

■ そして、事件を解決する、というか、ブランドに会いにゆく。

>> 君を殺そうと思えば、殺させることができたんだよ、マーロウ。

・・・

>> さあ、手を打とう。いくらだ。

>> 何が

>> いくら出せば警察に話さない

>> ・・・、一文もいらない。ただ、事実を知りたかっただけだ。僕の推理は、だいたいにおいて正確だったのか

>> ことごとく正確だよ。マーロウ。・・・

>> ・・・、ぼくはこれで引っこむことにする。

>> だれかが安い仕事をもってくるだろう。

>> ぼくだって生きていていいだろう。

>> 握手してくれるか

>> したくない。君は拳銃つかいをやとった。・・・、いまごろは死んでいたかもしれない

>> 殺せとはいわなかった

>> やとったことは事実だ。

■ 最後に、・・・

>> 弁護士のクライド・アムニーだ。

>> 君からまだ一度も満足な報告をもらっていない

>> 君が自分勝手に楽しむために報酬をはらっているのではない。

・・・

>> 楽しくあそんできただけですよ---ぼくの金でね

彼の声が大きくなって、かんだかい早口になった。

・・・

私が電話をきったとき、・・・、罵声が聞こえていた。

電話がまたなり始めた。

私の耳にはほとんど聞こえなかった。

部屋のなかに音楽がみちみちていた。

■ 以上、「金」に関することについて、最初と最後を、ざっと書き写してみた。

■ 要するに、金にも、権威にも、他のモノにも縛られない。

■ 色、金、でケリをつけたくはない。

■ と、いうことだ。

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