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チャンドラーG ハードボイルド

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■ 2013-09-14

■ 昨日、チャンドラーF で、稲葉明雄の解説をあげた。

>> ハードボイルドという言葉の定義はたいへん難しい。

>> 各種スラング辞書のなかでは、ウェントワース、フレクスナー編の「アメリカ俗語辞典」の記述が詳しいので、引用してみよう。

>> そして、語源については、・・・

■ そして、語源については、・・・、と引用文を書きかけて、書かなかった。

■ その引用文が、何おかしいな、と感じたからだった。

■ 何がおかしいか、というと、・・・

>> 第一次世界大戦当時のアメリカ陸軍訓練キャンプで、

>> 教練係りの史観や下士官をそして常用された言葉。

>> おそらく、そうした連中のシャツが固茹での卵のように固く糊付けされていたところからきたのかもしれない。

>> 1930年以降、日常会話に用いられるようになった。

■ この日本語の文章を読んで、おかしいと思う。

■ 言葉というものはそういうものではないだろう。

■ 何が、連中のシャツ、だ。

■ 何が、固く糊付けされていた、だ。

■ それで、そうした連中のことを端的に表しているとは思えない。

■ 言葉というものは、日本語であれ、英語であれ、仲間内だけかもしれないが、その言葉で表す対象が分かるはずだ。

■ このアメリカスラング辞典の裏表紙に、・・・・

Slang is the popular expression of many sub-groups ---

some of which are shown here.

■ こんな文があり、花びらのような図がある。

■ その中に、ARMY もある。

■ 陸軍で最初に使われたのは事実だろう。

■ 教練係の連中をさした言葉であるのも事実だろう。

■ 訓練を受ける側から連中を見たときの言葉であることも事実だろう。

きついな

ハードだな

■ それが訓練を受ける側の感想であることだろう。

■ そうした状況と固茹卵とを合わせ置いてみるといいだろう。

■ あの連中、見てみろよ、体もがっちりしてるが、やることもきついぜ、よ。

■ まあ、そういうことだろう。

■ 見かけ倒し、という言葉がある。

■ 図体はデカイがからきし意気地がない、などという表現もある。

■ その逆なのだ。

■ 殻を剥いても、変わらん。崩れない。

■ しごかれる、ぞ。

■ このような感覚は、日本でもアメリカでも変わらない。

■ そういう意味で、・・・

Slang is the popular expression

■ うまくできた俗語だ。

■ ポピューラーな表現だ。

■ 語源がわかれば、一般的には、それが応用された使い方になる。

■ 例えば、・・・

言うこととやることが一致している。

あいつは、やると言ったらやるぞ。

なんせ、ハードボイルド、だからな。

■ そういう感じでも使われるだろう。

■ 文章では、心理描写などは使わない、という感じか。

■ 映像表現の場合のように、・・・

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